KDDIは5月22日、製造現場や建設現場で働く作業員の労働災害の防止を目的としたIoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」の提供を2018年6月中旬から開始することを発表した。
「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」は、製造現場や建設現場で働く作業員が装着したウェアラブルデバイスなどにより、温湿度などの周囲の環境を測定して熱中症などの危険状態を察知し、作業現場責任者などへ通知することで、労働災害の防止に寄与するサービス。労働災害が発生した場合も、発見・対応までの時間を短縮できるため、被害を最小限に抑えることにつながるという。
「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」は作業現場のニーズに合わせて、「バイタルセンシング」と「転倒検知」の2コースが用意されている。
「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~ +バイタルセンシング」では、作業員が装着するリストバンドによって周囲の温湿度や作業員の脈拍などを測定する。それらの情報を組み合わせたアルゴリズムを活用することで、作業員ごとに熱中症の危険度を推定することができ、危険と判断された場合はアラートが通知される。初期設定費用は62万5000円/契約で、デバイス設定・デバイス費用が2万900円/台(別途、台数に応じて専用の充電器を購入する必要がある)。月額費用はヘルプデスク込みで6000円/台だ。
「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~ +転倒検知」は、作業員が装着するベルトによって加速度などを測定し、作業員が作業中に転倒・転落した場合はアラートが通知されるというものだ。初期設定費用は12万5000円/契約で、デバイス設定・ケース準備が6950円/台。月額費用 (デバイス、ヘルプデスク込)は4500円/台だ。