電通は5月21日、テレビ番組・CMの放送内容にインターネット広告とDOOH広告をリアルタイム連動させる広告入札・配信管理システム「STADIA Live(スタジア ライブ)」を開発したと発表した。その広告効果を検証する実証実験を、同日より開始する。
同サービスは、2016年1月に当社が開発した「TV Live Meta Module(β版)(テレビ・ライブ・メタ・モジュール・ベータ版)」と運用型広告の入札システム、DOOHへの広告配信システムを連携させたもの。
5月21日時点で連携している入札システムやメディアは、Google AdWordsやTwitter、広告運用プラットフォームのThe Trade Desk、一部のDOOHなどとなる。今後、電通PMP(プライベートマーケットプレイス)とも連携する予定で、対象メディアも順次拡大していく予定だ。
同サービスにより、テレビ番組内で取り上げられた場所や人物、モノなどのキーワードや、スポーツ試合の得点シーン、テレビCMの内容にリアルタイム連動させ、インターネット広告の入札を自動的に開始・終了させることができるほか、入札金額の変更や広告クリエーティブの変更も可能となる。
また、DOOH広告においては、事前に購入した広告枠のクリエイティブの変更を自動で行えるようになる。
「STADIA Live」の開発段階で実施したトライアルでは、テレビCMとインターネット広告のリアルタイム連動により、広告主サイトへの新規来訪率が向上したほか、テレビ番組に登場したキーワードとのリアルタイム連動では、広告への注目度やコスト効率が向上するなどの効果が見られたという。
同社は今後は、「STADIA Live」を顧客企業によるさまざまなキャンペーンで活用することで、テレビ・インターネット・DOOHをつなぐ相互の広告効果の可視化および検証と、システムの更なる機能向上を推進していく予定だ。