半導体市場調査企業の米VLSI researchは、毎年恒例の半導体製造装置メーカーの顧客満足度調査結果(2018年版)を発表した。
同調査は、1988年以来毎年実施されているもので、世界中の半導体製造装置ユーザー(工場エンジニアなど)に、「サプライヤの実力」、「顧客サービス」、「装置性能」の3分野に関する15カテゴリの質問に回答してもらった結果から導き出されたもの。今回は2149名から回答を得ており、回答数としては半導体市場の94%以上からフェードバックを得たとしている。
最高評価の星5つ(10点満点評価で9点以上)を獲得したのは、日本のアドバンテストのほか、Teradyne、ASML、Plasma-Thermの4社となった。また、星4つ半(10点満点で8.5点以上)には日立国際電気、AMEC、FormFactor、SPTS、Xcerraの5社が、そして星4つに、日本の東京エレクトロン(TEL)とEV Group(EVG)が選出され、これら11社がベスト企業として選出された。VLSI researchによると、今回の調査では、すべてのカテゴリで平均点が向上し、顧客満足度が高まったことがうかがえたとしている。
なお、業界大手のApplied Materials(AMAT)は星3つ星(10点満点中7.5点以上)、ASM Pacific Technology、日立ハイテクノロジーズ、東京精密は星3つ(10点満点中7点)と評価された。VLSI reserchでは伝統的にベスト10という表現を使っているが、実際に選ばれたのは大企業8社、専門企業7社という内訳となっている。