5月9日から11日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された日本最大級のIT専門展「2018 Japan IT Week春」。IoTやAIといった先端技術はもちろん、ビッグデータやモバイルまで13の領域をカバーする専門展が開催されたなか、セキュリティに関連したサービスやソリューションが集められた「第15回 情報セキュリティEXPO」には、ユニークな展示が数多く見受けられた。本稿では、「第15回 情報セキュリティEXPO」会場内で来場者の注目を集めていたソフト技研ブースをピックアップしてその様子をお伝えしよう。
ソフト技研ブースで展示されていたのは、昨今Webサービスでも導入が進められている二段階認証をそのセキュアさはそのままにキーを差し込んでボタンにタッチするだけと手軽さが魅力的な「YubiOn Security Solution」だ。本ソリューションで中核を成す「YubiKey」、一見するとUSBメモリーかな?と思えるサイズやデザインだが、ワンタイムパスワード(OTP)やGoogleやFacebookといったオンラインサービスでも利活用の進むFIDO U2Fなど9つもの認証機能を搭載している優れもの。ドライバーレスで動作し、読み取り装置もクライアントソフトウェアも必要とせず、1本の「YubiKey」で様々な場面で求められる認証に利用することができるのだ。
またソフト技研ブースには、40以上のクラウドサービスへのシングルサインオン連携やアクセス制限を実現することができる「CloudGate UNO(クラウドゲート ウノ)」も展示されていた。このソリューションは、ソフト技研のパートナー企業でもあるインターナショナルシステムリサーチのもので、その容易なユーザー管理や自由度の高いアクセス制限などが好評を博しており、規模の大小を問わず数多くの国内企業に導入された実績を持っている。もちろん、二段階認証を手軽に導入することが可能な「YubiOn Security Solution」と組み合わせて運用することも可能となっているため、実現したいセキュリティ環境や自社のセキュリティポリシーに応じて検討することができそうだ。
情報漏洩等の原因の一端には、パスワードの紛失や盗難が要因となっていることも多いという。それに加え、複数のIDやパスワードを適切に管理しなければならないというストレスも多いことだろう。それらを、シンプルかつカンタンに、そして安全性を担保したまま実現できるこれらのソリューション。企業のみならず、パソコンを利活用するいちユーザーとして導入を検討する必要があるのかもしれない。