OTSLは、米国ミシガン州デトロイトで5月14日〜17日に開催されている自動車用センサの展示会「AutoSens 2018」、およびドイツ・シュトゥットガルトで同6月5日〜7日に開催される自動運転技術の展示会「Autonomous Vehicle Technology World Expo 2018」に出展することを発表した。

OTSLは、近距離無線システムおよび組み込みシステム等の開発・販売を行う企業。2017年9月に世界初のミリ波レーダ専用リアルタイムシミュレータ「Advanced Millimeter Wave Radar Simulator (AMMWRシミュレータ)」、およびLIDARシミュレータ「Advanced Laser Radar Simulator(ALRシミュレータ)」を発売し、自動運転向けシミュレータ事業を開始した。

AMMWRシミュレータは、ミリ波レーダを仮想的に3次元画像化し、照射範囲、角度、距離、反射強度、対象物との相対速度などの計算値をリアルタイムに可視化する。シナリオ作成や動画部分にゲームエンジンを採用することにより、従来の電磁界シミュレータではできなかった動的でリアルタイム性を持つシミュレーションを実現した。ALRシミュレータは、LIDARに用いられる近赤外線レーザの反射特性を3次元画像化し、LIDARのレーザが反射する物体の材質や色の特性を高精度にシミュレーションできるという。

今回の「AutoSens 2018」および「Autonomous Vehicle Technology World Expo 2018」の展示会では、AMMWRシミュレータとALRシミュレータのほか、現在開発中のカメラシミュレータおよび赤外線シミュレータも展示し、その先進的な機能を紹介する予定。また、車両運動の解析・評価を行う米国Mechanical Simulation社のシミュレーションソフト「CarSim」との連携による、車体の挙動とリンクした高度なシミュレーションのデモも実施するとのことだ。

なお、各展示会の会場およびOTSLの展示ブースは、「AutoSens 2018」(5月14日〜17日)がミシガン・サイエンス・センター(Booth# 10)、「Autonomous Vehicle Technology World Expo 2018」(6月5日〜7日)はメッセ・シュトゥットガルト(Booth# AV10012)。