クラウドソーシング事業を展開するクラウドワークスと、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の子会社であるJapan Digital Design(JDD)は5月14日、関係当局の許認可等を前提に、銀行業の高度化ならびに利用者の利便性向上に資する新たな金融サービスの開発、販売等を目的とした合弁会社を設立することを発表した。

  • クラウドマネー設立

両社は、合弁会社の設立にあたって、新たな金融事業の立ち上げやJDDによるクラウドワークス本体へのFinTechアドバイザー就任といった取り組みを実施する。

  • クラウドマネー設立

    連携のイメージ

合弁会社設立により進める事業計画として、クラウドワークスを利用する個人が獲得した報酬をデジタルウォレットに直接チャージし、国際ブランドの加盟店決済に利用できるようにすることで、クラウドワークスグループが提供するシェアリングエコノミーサービスの利用などにより個人が獲得した報酬の管理や決済・送金を実現することを目指す。

また、銀行口座との連動により、給与やクラウドワークスグループ外で獲得した報酬のチャージにも対応し、インターネット通販や店頭でのアプリ決済の利用シーンを拡大するだけでなく、デジタルウォレットを中心とした決済ネットワークの構築を図る。

さらに、独自の加盟店ネットワークと決済プラットフォームを構築することで、利用者ならびに加盟店にとって利便性が高く、安価な決済インフラの提供を目指すとしている。

合弁会社の名前は「株式会社 クラウドマネー」になる予定。出資比率はクラウドワークス66%、JDD34%だ。

なお、合弁会社の設立および両者の連携強化を目的として、クラウドワークスはMUFGの子会社である三菱UFJ銀行を割当先とする第三者割当増資を行うことを決定した。