アイマトリックスは5月11日、スパム検知における画像処理を応用した文書構造解析手法を独自開発し、特許を取得したと発表した。
今回、同社が取得した特許の名称は「画像処理を応用した文書構造解析装置」、特許番号は特許第6267830号、特許取得日は2018年1月5日、特許の内容は電子メール、文書データ等のデータの画像処理を応用した文書構造解析装置に関し、電子メールがスパムメール(迷惑メール)か否かなどを判定する方法となる。
同特許は、独自開発の画像処理を応用した文書構造解析手法であり、使用言語の種類にかかわらず、電子メール文書の処理精度の向上・高速化に寄与する技術だという。
巧妙化するスパムメールをリアルタイムで排除し、検出や分類の精度を高めるには、スパムメールの処理・判定情報の更新を迅速に行う必要があり、スパムメールの解析に画像処理を応用したことで文書の内容や使用言語の種類に関係なく計算処理が行えるため、従来の手法よりも計算が容易で処理速度の高速化を実現するとしている。
また、メールデータの検出処理の際に、画像処理の最適化を図ることで、スパム亜種などの早期発見を可能としている。同社のメールセキュリティプラットフォーム(msec , msec2:特許取得済み)に追加展開され、「マトリックススキャン APEX III」「マトリックスゲート」をはじめ、AI/ディープラーニング技術を駆使した「マトリックスインサイト」などのユーザーに、メールセキュリティを提供できることになるという。
今後、同社は同技術による高度なスパム対策の実現性のみならず、AI/ディープラーニング技術を用いて多岐にわたる技術応用の早期実用化・発展に向け、外部研究機関とも連携し、研究開発を進めていく。さらに、同技術の実用はメールセキュリティ製品だけではなく、他製品にも展開し、精度向上・高速化を実現していく方針だ。