台東区とOpenStreetは5月10日、「台東区タウンサイクル事業」実証実験を5月11日より共同で開始することを発表した。
同実証実験は、区民や観光客の自転車利用の利便性向上と放置自転車対策の効果を検証するために実施する。実験を進めるにあたり、民間から協力事業者を3社公募しており、ヤフーの子会社であるZコーポレーションと、ソフトバンクの子会社であるSBイノベンチャーが出資するOpenStreetが1社目として決定した。
実験では、OpenStreetの提供するシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を活用したシェアサイクルサービスを、パートナー企業であるecobike、シェアリングサービスとともに展開していく。
「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービスの利用者は、「ステーション」の検索から決済までの一連の手続きをスマートフォンやパソコンで簡単に行うことができ、「ステーション」であれば区内外のどこでも自転車を返却することが可能。また、GPSと通信機能を用いることで、ステーション以外に自転車を放置した場合に追加料金が発生する「ジオフェンス駐輪管理」や、駐輪可能台数をリアルタイムでアプリ・サイト上に表示する「リアルタイム駐輪管理」により、放置自転車が発生しないよう工夫しているという。
実験の期間は2018年5月11日~2019年3月31日を予定。上野、浅草エリアで開始し、台東区全域に拡大していく。「ステーション」は14カ所で開始し、70以上を目標に拡大を進め、導入自転車は66台で開始し、350台以上を目標に拡大を進める予定だ。サービスの利用料金は60円/15分。最大で1000円/24時間。
なお、残り2社の公募は6月29日まで継続する。