Windowsにデフォルトで提供されているテキストエディターのメモ帳は、macOSやLinuxのテキストファイルは適切に扱うことができない。Windowsのテキストファイルは改行にCR(Carriage Return)+LF(Line Feed)を使用しているが、macOSやLinuxはLF(Line Feed)のみを使っているためだ。したがって、WindowsでmacOSやLinuxのテキストファイルを開くと、以下のようにまったく改行されないテキストとして表示されてしまう。
しかし、この状況は改善されそうだ。Microsoftは5月8日(米国時間)、「Introducing extended line endings support in Notepad - Windows Command Line Tools For Developers」において、現在のWindows 10 Insider Buildから、メモ帳でmacOSやLinuxのテキストファイルを次のように適切に扱えるようになったと説明したのだ。
Windows 10からWSLによってLinuxが実行できるようになったため、Windows上にLinuxのファイルが存在する状況が生まれた。しかし、現在のメモ帳はWindowsのテキストファイルしか編集できないため、WSLのファイルを編集することができない。これに対し、新たなメモ帳はLinuxのテキストファイルも編集できるため、WSLのファイルをWindowsのメモ帳から編集することができる。
これまでWindowsの改行しかサポートしてこなかったメモ帳がmacOSやLinuxの改行もサポートした背景には、Windows 10にWSLが導入されてLinuxが利用できるようになったことがあると見られる。