クックパッドは5月8日、キッチン家電向けにクックパッドのレシピを提供するスマートキッチンサービス「OiCy」を公開した。それに伴い、同サービスに対応するキッチン家電の開発に取り組むパートナー企業の募集も開始した。
OiCyは、クックパッドに投稿されたレシピを機器が読み取り可能な形式(MRR: Machine Readable Recipe)に変換して機器に提供し、主に、キッチン家電を取り扱う企業に向けて提供するサービス。機器を同サービスに対応させることで、クックパッドのレシピ内容に合わせ機器を自動で制御できるようになる。
同社の調査によると、料理をしていて楽しいと思えないときとして「料理がおいしくできなかったとき」「料理したくないのに、やらなければならないとき」「下ごしらえが面倒くさい」という意見があったという。
今回の同サービスの公開は、レシピとキッチン家電が連携することで料理をする人の悩みや負担が軽減され、毎日の料理が楽しくなるようなスマートキッチンを目指す取り組みの1つだ。
なお、同社はOiCyによって料理が楽しくなるアイデアの一例を形にしたコンセプトモデル、レシピ連動調味料サーバー「OiCy Taste」も開発したと発表した。
OiCy Tasteは、クックパッドのレシピを選ぶだけで必要な分量の調味料を自動で計量してくれるというもの。料理の途中で調味料を取り出したり計ったりする煩わしさを解消し、料理を楽しむことに集中できるほか、レシピ通りに再現するだけでなく、好みの味つけにアレンジすることも可能だ。
なお、同製品はコンセプトモデルとなっており、5月8日時点では発売の予定はないという。