ダイナコムウェアは、組み込み機器用軽量スケーラブルフォントおよびフォント描画エンジン(ラスタライザ)を、アイ・エス・ビーがエンジニアリングサポートするマルチプラットフォーム開発ツール「Qt(キュート)」に実装するソリューションの提供を開始した。

マルチスクリーンストラクチャー

マルチスクリーンストラクチャー

Qt(キュート)は、1つのソースコードでLinux・RTOS・Windows・iOS・Androidなどのマルチプラットフォームに展開が可能なソフトウェア開発ツール。スケーラブルなユーザインタフェース開発が容易なことから、近年、FA分野や医療機器、通信機器等の分野において積極的に活用されているが、Qtのフォント描画については各プラットフォームに依存しているため、アプリケーション上で同一品質の描画が実現できていないという現状があった。

そこで同ソリューションでは、フォント描画に関する最適化を行い、ダイナコムウェアによるフォント描画エンジンをQtに実装した。これにより、組み込み機器用に最適な描画品質と描画速度が実現できるだけでなく、マルチプラットフォーム間のフォント描画の非一致を防止できるため、開発効率の向上、検証コストの削減、最終製品の訴求力向上が期待できるという。

なお、同社は、5月9日~11日の10:00~18:00に東京ビッグサイトにて開催される「第21回 組み込みシステム 開発技術展(ESEC)」にて「Qtフォント描画ソリューション」のデモ展示を行う予定だということだ。