ALSOKとALSOK福島は5月7日、警備・災害監視用ドローンに有線で電源供給と映像伝送を行うことで、長時間・高画質な上空からの監視を実現した「有線ドローンによる広域監視システム」を開発したと発表した。9月からサービスの開始を予定している。

  • 有線ドローンの広域監視システムのイメージ

    有線ドローンの広域監視システムのイメージ

今回、同社はドローンに有線による電源供給や映像伝送を行うことで飛行時間を向上させ、安定・高画質なリアルタイム映像を提供する有線ドローンによる広域監視システムの開発に至った。

新システムにより、長時間にわたり高精細カメラで広域を監視することが可能となり、大規模イベント時には警備の死角をなくし、俯瞰視点からの状況把握による適切な人員配置、人流誘導を実現することで、安全で高品質な警備を提供することができるという。また、大規模災害発生時には迅速に被災状況の長時間・リアルタイムな把握・監視を行うことを可能としている。

ドローン本体は高耐風速10m/s、FullHDカメラ標準搭載し、専用有線ケーブルは最大長100m、電源供給、光ファイバによる通信が可能。専用ウインチはドローンの高度に合わせた自動巻取り機能付き、可搬性の高い一体型構造となっており、発電機は最大8時間連続稼動(施設常設の場合は商用電源での飛行可(要200V))でき、ALSOK画像クラウドを用いる。サービス提供エリアは全国。

将来的には、新システムと車両を一体化させて災害発生時に速やかに現地へシステムを輸送し、短い準備時間で飛行させることに加え、施設に常設することで24時間365日稼動している同社の監視センターからの遠隔操作による飛行とリアルタイム映像の提供についての実現も視野に入れている。