富士ゼロックスは5月1日、同社の掲げる価値提供戦略「Smart Work Innovation(スマートワーク・イノベーション)」を具現化するサービスとして、独自のDocument AI技術を活用した3つのサービスの提供を開始すると発表した。
Document AIとは、オフィスに蓄積するドキュメント(文書)から"価値ある知"を抽出し、業務での利活用を実現する富士ゼロックス独自の人工知能技術。同技術を活用して「高精度データエントリーサービス」「図面情報抽出サービス」「専門知識体系化サービス」を提供する。
「高精度データエントリーサービス」では、活字や手書きの文字情報を読み取り、結果を「確信度」と共に表示。目視確認の必要性を振り分ける業務プロセスを確立することで、受発注処理や請求支払い処理、加入者登録などで発生する大量の帳票データ処理を効率化し、人手によるミスを低減、後工程を含めた業務全体の効率化・業務品質向上を支援する。検証サービスは150万円からで、本運用は都度見積り。
「図面情報抽出サービス」では、図面上の文字情報を特定する独自のレイアウト解析と文字認識技術により、読み取りたい文字情報の場所指定などの前処理なしで、候補指定した文字列情報を効率的に抽出。図面に記載された部品番号や技術標準番号と他の技術文書の照合を行う検図業務などのプロセスを改善できるという。検証サービスは150万円からで、本運用は都度見積り。
「専門知識体系化サービス」では、文書に記載された語句を独自の自然言語処理技術を活用して解析し、複数の文書間の語句と語句との意味的な関係性を関連づける(リンキングする)ことで専門知識を体系化。膨大な専門性の高い文書を参照しながら、知識や経験に基づいて実施する問い合わせ対応や申請書の作成業務など、専門的な業務を支援する。検証サービスは1000万円からで、本運用は都度見積り。