タイのC. S. I(CSI)、NTTデータの同国法人であるNTT DATA、クニエの3社は5月1日、タイにて RPA(Robotic Process Automation)ソリューション「Office Robot」の提供を開始した。
Office Robot(日本における名称「Winactor」)は、同ソリューションはNTTアクセスサービスシステム研究所の技術を用いてNTTアドバンステクノロジが開発し、NTTデータが販売元として提供しているWinActor の英語版となり、Windows 端末からアプリケーションの操作をシナリオとして記録し、自動実行する。直感的に操作できるGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を完備し、プログラミング知識がなくても扱えるという。
主な特徴として「人的コストの削減」「生産性・効率性の向上および正確性の向上」「高付加価値業務への人員増強」「タイ語によるサポート」「導入効果最大化支援」の4点を挙げている。
人的コストの削減では、一般的にRPAに要するコストは人を雇用する場合と比べて1/10~1/3程度のコスト削減が見込めるという。
生産性・効率性の向上および正確性の向上については、作業を止めることなく稼働することができ、処理スピードも速いため生産性の向上が可能なほか、RPAに置き換えることで、人的ミスの発生を防ぐことができる。
高付加価値業務への人員増強に関しては、データ入力作業や定型業務などをRAPに置き換えることで、営業戦略や対人コミュニケーションが必要な業務など、高度で高付加価値業務に人員を増強・専念することを可能としている。
タイ語によるサポートでは、導入後もCSIのタイ現地スタッフによるタイ語でのサポートを受けることが可能だという。
導入効果最大化支援については、コンサルティングを手がけるクニエの知見をもとに、適用業務の検討・分析など導入効果を引き出す支援を行う。
3社の役割として、CSIはOffice Robotのライセンス販売と開発、およびタイ現地スタッフによるタイ語での運用サポートを、NTT DATA ThailandはOffice Robotの開発元であるNTTグループのタイ現地法人として、同国でのRPA導入をバックアップを、クニエはOffice Robotの導入効果を最大化するための業務プロセス改革の実現に向けたコンサルティングサービスの提供をそれぞれ担う。
今後、3社連携により、初年度にOffice Robotの導入10社を目指し、業務改善・効率化を支援することでタイにおける日系企業や現地企業の発展に寄与する考えだ。