KDDIは、5G時代における新たなコミュニケーションシーンの創出に向けて、米国のODG(Osterhout Design Group)と、日本国内におけるxR技術を活用したスマートグラスの企画・開発を共同で推進する戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
今回締結されたパートナーシップは、ODGが開発したスマートグラス「R-9」をベースに、KDDIが国内利用に向けた対応のサポートを行うもの。KDDIは、今後の5G普及がもたらす変化を見据え、xR技術による時間と空間を超える体験の創出に向けて、2018年6月以降、日本国内においてさまざまなパートナー企業とともにスマートグラスを活用した実証実験を推進する予定となっており、今回のサポートもその一環となる。
スマートグラス「R-9」は、クアルコム製のチップセットSnapdragon 835を搭載しており、単体での位置トラッキング(利用者の動きに追随)にも対応したAR・VRアプリケーションを利用することができる。さらに、50°の広い視野角に加えて、ハリウッド映画などの映像再生クオリティを認証する「THXディスプレイ規格」を取得した表示性能で、高画質ビデオの視聴も可能となっているという。同社は、「R-9」を日本人が着用しやすいデザインへカスタマイズし、日本国内向けのスマートグラスとしての可能性について、実証実験を通じて追求していく。
また、両社は今後、現在搭載しているWi-Fi通信機能に加え、スマートグラスでセルラー通信を可能とするモデム機能の搭載に向けて、クアルコムと検討を進める予定となっている。