Kids Publicは、地方における小児科医への相談窓口確保の施策として、町内に小児科専門医が不在の鹿児島県錦江町及び埼玉県横瀬町と連携し、スマートフォンで小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談「小児科オンライン」による共同実証実験を6月1日より開始すると発表した。

  • 遠隔健康医療相談「小児科オンライン」

    遠隔健康医療相談「小児科オンライン」

「小児科オンライン」は、 多くのクリニックが閉まる18時~22時の時間帯にスマートフォンアプリ「LINE」や電話で小児科を専門とする医師にリアルタイム相談が出来る遠隔健康医療相談。自宅にいながら小児科医に自宅での対応や日頃の子育ての不安を相談することができるサービスで、現在、主に自治体や法人向けに展開している。

同実証実験では、錦江町及び横瀬町在住の子育て世帯を調査対象者とし、小児に特化した遠隔健康医療相談の導入がもたらす社会的インパクトの評価を行う。両町の課題である「小児科医の不在状況」に対して、ICT活用により全国の小児科医へのアクセシビリティを向上させることで、子育て世帯の不安や経済的、時間的負担の軽減がもたらされるかを評価し、同様の問題で悩む全国の自治体に対してのパイロットケースとなることを目指すという。

なお、今回の実証実験事業は、錦江町の町民・町内勤務者・町出身者からふるさと納税の未来志向な使い方を募集した結果選ばれた「安心して子育てが出来るように小児科誘致や遠隔診療・相談が出来る仕組みを導入する」という提案を、町が施策化したもの。また、横瀬町では民間企業等から先進的なプロジェクトを提案してもらい地域活性化を図る「官民連携プラットフォーム」を運営しており、今回の共同実証実験もその一環となっている。同町は、「小児科オンライン」サービスの導入により"日本一子育てしやすい町"を目指すということだ。