NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月26日、新たに「東京第10データセンター」の提供を開始した。これにより、データセンター(DC)、クラウド、ネットワークのインフラ基盤を統合したハイブリッドICTソリューションを強化するという。
新DCは東京都三鷹市に位置し、NTTデータが建設した国内最大級の「NTT DATA 三鷹データセンターEAST」(三鷹EAST)において、NTT Com専用のスペースを確保して提供する。
Nexcenter(NTT ComのDCサービスブランド)が定める設備・運用基準に準拠し、クラウドやICTサービス事業者、ミッションクリティカルな金融機関など幅広い企業のユーザーを対象に提供。
三鷹EASTが立地する地域は、東京都発表の「地震に関する地域危険度測定調査」において、最も危険度が低いとランク付けされており、建物には通常の水平方向の免震装置に加え、直下型地震の垂直方向の揺れも抑える縦揺れ制震ダンパーを備えた高性能免震構造を採用している。
通信ネットワークは、大型の通信用耐震トンネル「とう道」から引き込むことにより、一般的なDCに比べて安全性を確保しているという。電力は、常時二系統で供給されることに加え、万一、被災や故障により変電所が不能になった場合でも、別の2カ所の異なる変電所へ切り替えて受電を可能としている。
さらに、DC内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備をすべて冗長化することにより、24時間365日にわたり、安全で安定した環境を提供するという。
ユーザー自身でDC内のシステム運用状況の確認やラック内の機器の配線を管理できるDCIM(データセンターインフラマネジメント)、ならびに同社による機器監視、技術サポート、プロジェクトマネジメント、およびセキュリティ・通信・ストレージなどのサービスをNexcenterとして提供することで、システムの安定稼働と運用負荷の軽減を支援するとしている。