レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは4月25日、複雑なAI/HPC運用を簡素化するソフトウェア「Lenovo intelligent Computing Orchestration(LiCO)」を発表した。
LiCOは、AI/HPCインフラストラクチャーの運用を簡素化するというオーケストレーションソフトウェア。
同社の技術とオープンソースを利用した製品なり、専用のWebインタフェースを提供し、TensorFlowやMXNet、Caffeをはじめとした主要なAIフレームワークをあらかじめ実装し、クラスタ管理にxCAT/Confluent、コンテナ管理にSingularity、ジョブ管理にはSlurmを採用している。
AI/HPCアプリケーションを動作させるまでに必要となるオープンソフトウェアをあらかじめパッケージ化し提供することで、複雑さをなくし即座にアプリケーションの実行環境として使用を可能としている。
また、AIフレームワークをコンテナとして管理することで、AIアプリケーションの実行環境において必要となる複数バージョンのAIフレームワークの混在、組み合わせが必要な煩雑なバージョン管理を簡素化するとしている。
GPUサーバをリソースプール化し、専用のWebインタフェース上からGPU/メモリ/ストレージ/ネットワークなどの各種リソース使用状況のモニターを可能としている。
また、各AIフレームワークに応じた学習ジョブのテンプレートを用意しており、マルチユーザーによるジョブ作成、ジョブスケジューリングを容易に実現し、機械学習/ディープ・ラーニング環境の運用・管理に関するワークロードを削減するとしている。
なお、サブスクリプションとサポートの提供期間は1年/3年/5年から選択可能。LiCO、xCAT、Confluentなどに関しては、同社がL3サポート(問題修正を含むサポート)を、それ以外のオープンソースの製品に関してはL1サポートを提供し、同社とオープンソースコミュニティとの共同で問題解決に取り組む。
同製品をAIの環境構築に利用することで、機械学習/ディープラーニングの学習実行、AIシステムの運用を可能とし、効率の高いGPUサーバ環境の提供を実現するという。
サブスクリプション(製品の最新バージョンへのアップデート)とサポートを含む製品として提供し、価格は1CPUまたは1GPUあたり5000円~。