NTTデータは4月24日、ヒューマングループと協業し、RPA(Robotic Process Automation)ソリューションの「WinActor(ウィンアクター)」に関するユーザーの技術習得レベルを客観的に評価する検定サービス「RPA技術者検定(WinActor)」(RPA検定)を5月1日に提供開始すると発表した。
新検定では、基本的な操作を習得した人以上を対象とし、レベルに応じてプロフェッショナル技術者/エキスパート技術者/アソシエイト技術者の3段階の評価を行う。
これにより、ユーザーはスキルをアピールできる客観的な指標になるとともに、明確な目標が生まれることでスキル向上のモチベーションが高まるとしている。また、企業は広くRPAを利用できる人材を社内に定着させることで、RPA人材による主体的な働き方改革の促進と活動の継続が期待できるという。
同社では検定に加え、RPAの未経験者などを対象にRPAの概要を簡潔に体感・学習できる無料の「RPA入門講座」(RPA入門講座)も提供を開始する。これまで同社は、100社を超えるWinActor特約店向けに、RPA技術研修の講師スキルを評価・認定する制度と、特約店の技術者のスキルを評価する制度を運営してきた。
同検定は、特約店向けに提供していた試験の内容・制度を一般向けに見直したものとなり、効率的かつ客観的にWinActorのシナリオ作成スキルを評価するものになっている。同検定の受験者は、初年度3000人を目指している。なお、同社によるとWinActorの技術習得レベルを評価する検定としては、国内初の試みだという。
入門講座は、これからRPAを試してみたい人に向けて、RPAソリューションの基本的な動きや使い方を知ってもらうことを目的としており、提供形態はWeb上で常時視聴・実施を可能とし、内容は50分の概要紹介ビデオおよび、多肢選択式(20問)の習熟度確認テストとなる。
同検定における各社の役割は、まずNTTデータはRPA技術者の人材像の定義や、検定試験問題の校閲、検定事業の開発・運営を担当する。NTTデータマネジメントサービスは、自社の人材サービス強化のために構築したWinActor技術者認定制度のノウハウ提供及び、検定試験の問題作成支援を行う。
ヒューマンリソシアはWinActor/WinDirectorのゴールドパートナーであり、運営事務局業務や、検定試験の問題作成、採点を担当する。ヒューマンアカデミーは、募集サイトの運営や受験者取りまとめ、検定会場の提供を担う。