富士通は2018年4月20日(米国時間)、「Fujitsu Upgrades RIKEN's AI Research Computer "RAIDEN;" Reaches Top Tier of Processing Performance in Japan - Fujitsu Global」において、理化学研究所の人工知能(AI)研究向けスーパーコンピュータ「RAIDEN (Riken AIp Deep learning ENvironment)」の設備増強を実施し、国内最大規模となる54ペタフロップスの性能を達成したと発表した。
2017年に導入された同システムの初期性能は4ペタフロップスだったとされており、大幅な性能強化が実施されたことになる。
今回の設備増強では、機械学習向けに構築されたGPUサーバであるNVIDIA DGX-1サーバで採用されているGPUを、NVIDIA Tesla P100 GPUから最新のNVIDIA Tesla V100 GPUへアップグレードしたという。加えて、NVIDIA DGX-1サーバの台数を24台から54台に増加。こうした設備増強を通じて、54ペタフロップスという国内最大規模の性能を実現するに至ったとしている。
また、汎用目的の計算クラスタサーバとしてすでに活用されていたPRIMERGY RX2530 M2 x86サーバ32台に加え、今回新たにPRIMERGY CX2550 M4サーバ64台を追加設置、さらに高ボリュームデータの管理を実施するサーバとして1台のPRIMERGY RX4770 M4サーバを追加したと説明している。
人工知能技術や機械学習技術などの研究開発には大量の計算リソースが必要となる。理化学研究所はこうした研究のニーズに応えるため、今回の計算リソースの増強を実施したとしている。