NECは4月23日、システムの振る舞いを自動的にモデル化し、システムの稼働状況の見える化と故障予兆検知を実現するAIエンジンのインバリアント分析技術をパッケージ化して、販売開始することを発表した。
インバリアント分析技術は、システムの振る舞いを自動学習/監視し異常予兆を検知することにより、安全で効率的なシステム操業を可能にする技術。今回、このAIエンジンのインバリアント分析技術を、システム稼働状況を監視する用途に向けてパッケージ化し、ソフトウェア製品「NEC Advanced Analytics - インバリアント分析 V2.1」として提供を開始する。これにより、プラントや工場などに導入している既存システムにAIエンジンを追加で導入しやすくなり、システムの安定稼動/管理コストの低減できるという。
同ソフトウェアでは、プラントや工場などのシステムから収集されたセンサデータからシステムの稼動状態を自動的にモデル化。リアルタイムで収集されるセンサデータを正常時のモデルと比較・分析することで、異常予兆を早期に検知し、発生個所および影響範囲とともに表示する。
また、センサ間の不変的な関係性や分析結果(異常予兆検知や異常影響範囲)を専用画面で見える化する機能とともに、AIエンジン(インバリアント分析技術)をソフトウェア製品としてパッケージ化して提供されるため、利用者自身で過去データ(時系列数値のCSVファイルなど)を用いた標準的な分析や動作評価が可能となり、既設の監視制御システムにAIエンジンを追加導入しやすくなるという。
「NEC Advanced Analytics –インバリアント分析 V2.1」の価格は500センサあたり税別520万円~。追加は250センサ単位。「インバリアント分析 スターターパック」は支援希望内容に応じた個別見積もりで、3カ月あたり税別200万円~で提供される。
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