キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、同社が提供する超高速開発ツール「Web Performer(ウェブパフォーマ)」により、ウシオ電機の工場の生産性や製品の品質を向上させるためのデータ収集・蓄積プラットフォーム「EagleEye(イーグルアイ)」を構築したと発表した。

  • 超高速開発ツール「Web Performer」活用イメージ

    超高速開発ツール「Web Performer」活用イメージ

「EagleEye」は、製造実績や検査結果などさまざまなデータをデータ分析プラットフォームで分析することで、工場の生産性と品質の向上を実現するデータ収集・蓄積プラットフォーム。ウシオ電機は、「Web Performer」により工期を大幅に短縮するとともに、工場の生産性や製品品質の改善に向けたPDCAサイクルをスピーディーに回す体制を整備した。具体的には、製品や仕掛品の製造実績、部材のロット情報、製造時に作業員が測定したデータ、検査設備から出力される検査結果など、工場内のさまざまなデータを集約し、BIツールでレポーティングしたり自由に相関分析したりすることで、工場の改善活動に繋げているという。

キヤノンITSは2005年に「Web Performer」の販売を開始し、企業内の開発部門やSIベンダーなどさまざまな分野の開発現場で700社以上の導入実績がある。同社はさらに、実装工程の効率化に留まらず開発工程全体の省力化に向けて同ツールの機能強化を行っていくという。また、開発現場の生産革新を目指し「短納期」、「高品質」、「低コスト」をコンセプトに、コンサルティングからシステム開発、構築、導入、運用・保守までトータルで提供する「Web Performer」関連のSIサービス事業を強化、拡大していくという。

なお、「EagleEye」は、現在一部の製品ライン向けシステムとなっているが、今回の成果を受けて他製品ラインでも同様の取り組みを開始し、ウシオ電機グループ国内外において「Web Performer」を活用したWebシステムの展開にキヤノンITSが貢献していくということだ。