大日本印刷(DNP)は4月17日、口座を保有している利用者がサービス変更、追加サービス申込時に求められる届出印を、スマートフォンの専用アプリを通じて、金融機関に提出できるサービスを開発したと発表した。
金融機関では、各種サービスの申し込みの際、利用者の確認の一環として届出印による捺印を求める場合があり、届出印を捺した書類の郵送や、店舗に届出印を持参して手続きを行うなどの時間と負荷がかかっていたという。
今回、同社は利用者の利便性の向上や金融機関の窓口業務の効率化を実現するため、スマートフォンの専用アプリから届出印を提出できるサービスを開発。
第1弾として、みずほ銀行の発行する法人・個人事業主向けデビットカード「みずほビジネスデビット」の申込手続きにおいて、新サービスの利用が4月にスタート。
同サービスの流れとして、まず銀行口座を保有する利用者が各種サービスの申し込みに必要な基本情報をウェブサイト上でユーザー登録し、サービスを申請する。
その後、金融機関は申請内容を確認し受理すると、申請情報と紐づく2次元バーコード(QRコード)付きの押印用紙を発行し、申請者はこの用紙をプリントした上で所定の位置に届出印を捺す。
そして、届出印が捺された押印部分を2次元バーコードとともに、スマートフォンの専用アプリで撮影し、金融機関に提出することでサービスの申し込み受付が完了する。同社では新サービスを金融機関に向けて、2022年までに5億円の売上を目指す。