Apache Software Foundationは4月16日(米国時間)、「The Apache Software Foundation Announces Apache® Subversion® v1.10.0 : The Apache Software Foundation Blog」において、集中型バージョン管理システムSubversionの最新版となる「Apache Subversion v1.10.0」の公開を伝えた。
このバージョンは、コンフリクトが発生した場合の対処方法が半自動化された点が注目される。これまでこうした対処は手動で実施する必要があったが、Subversionの提供する機能を使って半自動で解決できるようになった。
Apache Subversion 1.10の主な注目点は次のとおり。
- 新たなインタラクティブコンフリクトリゾルバの導入
- 通信およびバックエンドストレージにおけるLZ4圧縮のサポート
- パスベース承認機能の改善
- 複数のバグを修正
- シェルビング機能の導入(実験段階)
Subversionは中央型のソフトウェアバージョン管理システムとして代表的なものの1つ。FreeBSDプロジェクトがバージョン管理システムとして利用しているほか、企業においても採用も進んでいる。改善されたパスベース承認機能とLZ4圧縮機能は、大規模ユーザーを抱えるプロジェクトや企業での利便性を大きく向上させる機能として注目される。
Subversion 1.8.x系はサポート終了となるほか、Subversion 1.9.x系は古い方の安定版バージョンという位置づけになる。今後、Subversion 1.8.x系はバグレポートの受付が行われなくなるほか、新しいリリースも実施されなくなる。