Microsoftは現地時間16日、企業クラウドやIoTやエッジ関連など広範な分野でのインテリジェントセキュリティツールや施策などを発表している。
サンフランシスコで開催しているセキュリティイベント「RSA Conference 2018」では、コネクテッドデバイス保護のためのAzure Sphereのプレビュー版を発表(Microsoft Azure公式ブログ)。従来比5倍以上という処理能力を持つMCU(マイクロコントローラーユニット)、IoTセキュリティ向けに構築されたカスタムOSを含む。同社はインテリジェントエッジ上のMCUデバイスのセキュリティ強化に向けた初の総合的プラットフォームになると紹介している。
また、同社クラウドサービスにおけるプライバシーリソースやGDPR(EUデータ保護規則)やData Subject Requests(DSRs/データ主体の要求)に対応するためのリソースやツール(Office blog)、組織へのサイバー攻撃の準備状況を迅速に評価し、全体的なセキュリティベンチマークスコアを提示するMicrosoft Secure Score、セキュリティ担当者が従業員の対応力をテストできるAttack Simulatorなど新たなツールの提供(Microsoft Secure Blog)、セキュリティAPIを通じたセキュリティベンダーとのパートナーシップ強化など多岐にわたる。
同社president and chief legal officerであるBrad Smith氏は「昨年の破壊的なサイバー攻撃が示したように、セキュリティ上の脅威は変化し、ますます深刻化しています。テクノロジ業界はセキュリティ脅威の変化に先んじて、イノベーションのペースを加速する必要があります。本日の発表により、クラウドに加えて、世界のコンピューターネットワークのエッジで機能する数十億個の新しいデバイスに対しても、重要なセキュリティの強化が提供されます。」と述べている。