Microsoftは、ブラウザ/GUIベースの遠隔管理機能を提供するツールセット「Windows Admin Center」を現地時間12日公開したことをWindows Server Blogで発表した。
「Windows Admin Center」はIgnite 2017でプロジェクト"Honolulu"(2017年9月の公式ブログ"の名で披露されていたもので、今回GAとして公式サイトで公開された。インストーラーはWindows Server (Semi-Annual Channel)、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 10(1709)に対応しており、DesktopMode/Gateway Modeでそれぞれ動作する。
プライベートネットワークの端末管理を行うWindows Admin Centerは、Windows Server上にインスト-ルすることで各端末の遠隔管理機能を提供、大規模管理を行えるSystem Centerを補完するポジションに位置するが、小・中規模のビジネスシーンでは単独での管理センターとして機能する。これまで個別に使っていた管理用各種ツールを統合的且つモダンにまとめたというWindows Admin Centerは、ハイパーバイザー上の仮想マシンやクラウド上端末にも対応したハイブリッドな環境にも対応し、全体としてのリソースから個別の詳細リソースまでを掘り下げられる。
Project"Honolulu"として公開されていたプレビュー版では、これまで5万以上のダウンロード、2万5千以上のデプロイ、25万以上のユニークコネクション(インスタンス)を経ている。また、アーリーアダプターパートナーに対しては、プレビューSDKを提供しており、Windows Admin Centerがサードパーティーソリューションへと拡張可能な能力を持つことも言及している。
公式ブログには月20時間を要していたシステムマネジメントを75%近く削減する企業、Azure Active Directoryや多要素認証との統合によるクライアント企業の遠隔での管理などプレビュー版でのいくつかの企業ユースを掲載している。