ソフトバンクと物質・材料研究機構(NIMS)は4月11日、「NIMS-SoftBank先端技術開発センター」の設置に関する覚書を締結した。両者は同センターでの共同研究を通して、まず次世代の革新的電池であるリチウム空気電池の実用化に向けて連携を開始する。
今回、両者が実用化を目指すリチウム空気電池は、空気中の酸素と化学反応することでエネルギーを生成し、従来のリチウムイオン電池に比べ、重量エネルギー密度が5倍以上になるという。長時間装用、駆動できる軽量な電池として、さまざまなセンシングデバイスやウエアラブルデバイスなどとの親和性も高く、大容量の特性を生かしてドローンなどの飛行物体、ロボティクス分野などあらゆる産業への拡張性に期待されている。
両者は、リチウム空気電池の研究開発を重ね、2025年ごろの実用化を目指す。また、ソフトバンクは、第1弾のリチウム空気電池の共同研究の他に、同センターでの活動を通して、センシングやウエアラブル分野、飛行体分野などにおけるIoT時代に欠かせないさまざまな技術開発を加速させるとしている。