IDC Japanは4月11日、国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測を発表しました。これによると、2021年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の支出額を1431億8600万円、2016年~2021年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を10.5%と予測している。
セグメント別では、大容量データを効率的に管理、活用できるスケールアウトソリューションへのシフトが進み、スケールアウトソリューションの2016年~2021年における支出額のCAGRを22.3%と予測している。2017年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の支出額は、前年比成長率は7.1%の929億2100万円を見込んでいる。
2017年は、スケールアウトソリューションへのシフトが進み、ファイルストレージにおけるスケールアウト比率の上昇が続いたことに加え、スケールアウトオブジェクトストレージにおける商用ソフトウェアを用いたSDS(Software-Defined Storage)の構築が堅調を維持したことが要因だという。
同社のエンタープライズインフラストラクチャ シニアマーケットアナリストである宝出幸久氏は「デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴って、データが急速に増加すると共に、ビジネス価値の創出を目的としたデータ活用の重要性が高まる。データの急速な増加や、新たに発生する大容量データの管理に対応するとともに、コグニティブ/AIシステム技術を活用した高度な分析ニーズへの対応が普及の鍵となる」と述べている。