米IBMは4月10日(現地時間)、クラウド・コンピューティングに適した最新のメインフレーム「IBM z14 Model ZR1」および「IBM LinuxONE Rockhopper II」を発表した。

  • 左から「IBM z14 Model ZR1」「IBM LinuxONE Rockhopper II」

    左から「IBM z14 Model ZR1」「IBM LinuxONE Rockhopper II」

両製品は、2017年に発表したIBM z14のラインアップを拡充するものとなり、クラウド・データセンター(DC)やプライベート・クラウド環境に配備できる業界標準の19インチ・シングル・フレーム・デザインが特徴となっている。

z14 ZR1は、1台で1日8億5000万件を超える完全に暗号化されたトランザクションを処理でき、旧モデルのz13sと比べ、10%のキャパシティー増加と2倍(8TB)のメモリを有する。

また、ストレージやネットワークなどをメインフレーム・サーバと同じ物理フレームに置くことにより、コンパクトにまとまったDCを実現し、IBM Cloud Privateソリューションの基盤になるという。

Rockhopper IIは、19インチの標準フォーム・ファクターであり、旧モデルのRockhopperと比べ、50%のキャパシティ増加と2倍(8TB)のメモリ、統合管理機能を持つDocker Enterprise Editionが稼働することをDockerに認定された基盤であり、最大33万のDockerコンテナーが動作することを検証済み。

これにより、開発者はレイテンシや規模の制約を受けることなく、高性能アプリケーションを作成し、マイクロサービス・アーキテクチャを採用できるという。