ソフトバンク・テクノロジーとサイバートラストは、竹中工務店とともに行ったビルオートメーションシステムにおけるセキュリティ脆弱性診断の実証実験で不正侵入やマルウェア経由での電力システムや空調システム、照明システムなどをダウンさせる可能性を検証。その可能性を把握し、Smart Factory市場における新たなソリューションを開発していくことを10日、発表した。
実証実験はサイバートラストとIoT制御システムにおけるペネトレーションテストを提供するベルウクリエイティブと共に脆弱性診断を実施した。
1.社内情報(OA)系ネットワークから閉域網での運用を前提とした制御(BA:Building Automation)ネットワークの侵入可否
2.閉域網での運用を前提とした制御ネットワーク上のサーバ/機器に対しての侵入、攻撃
3.設備を制御するコントローラ機器自体の評価
テストではそれぞれに対して、時間や対象機器により幅はあるものの侵入可能性や被害可能性が判断している。実証実験の結果から、社内ネットワーク(OA)経由、閉域網で運用している制御ネットワーク(BA)自体からの侵入、機器への物理的攻撃を想定したソリューションの必要性を検証した3社(ソフトバンク・テクノロジー、サイバートラスト、竹中工務店)は、今後BA/FA(Factory Automation)/PA(Process Automation)向け設備セキュリティソリューションを共同で開発し、Smart Factory市場におけるセキュリティ意識の向上に努めるとともにセキュアなオートメーション化を推進していくとしている。