日本半導体製造装置協会(SEAJ)は4月5日、2017年の半導体製造装置市場が前年比37%増の566億ドルに達したと発表した。

同統計は、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)とSEAJが共同で、世界95社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータに基づいて算出したもの。地域別では、韓国が前年比133%増の179億5000万ドルと驚異的な伸びを記録し、前年トップ地域であった台湾(同6%減の114億9000万ドル)を抑え、トップ地域に躍り出た。また、3位となった中国も同27%増の82億3000万ドルとなり、順調に市場の拡大が続いていることを示す格好となった。4位となった日本地域も同40%増の64億9000万ドルと大きく伸ばしたほか、5位の北米も同24%増の55億9000万ドルと好調であり、6位の欧州も36億7000億ドルと絶対額は少ないものの韓国に次ぐ同68%増という高い市場の伸び率を記録するなど、台湾を除いたほとんどの地域で大きく成長を遂げた年となったようだ。

  • 2016年および2017年の地域別 半導体製造装置販売額

    2016年および2017年の地域別 半導体製造装置販売額と、前年比成長率 (出所:SEAJ、SEMI、SEMIジャパン)

半導体市場は19か月連続で前年同月比プラス成長が継続

なお、米国半導体工業会(Semiconductor Industry Association:SIA)が4月2日(米国時間)に発表した2018年2月度の世界の半導体売上高は前年同月比21%増の367億5000万ドルと好調を維持しており、SIAの統計としては、これで19か月連続の前年同月比でのプラス成長となった。。2018年も半導体需要の増加が続いており、それに併せて半導体製造装置の販売も、特に多数のファブの稼動が予定されている中国市場を中心に、プラス成長が続いていくことが期待される。