ispaceは、米XPRIZE財団が民間月面探査産業の構築を目的として、新しいLunar XPRIZEの開催およびレースのスポンサー企業募集を発表したことに対し、宇宙産業を一段高いレベルに引き上げることができる新レース開催に期待しているとコメントした。
ispaceは、2018年3月31日まで開催されていた月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEに参加していたチームHAKUTOの運営企業で、チームの目標を引き継ぎ、日本発の民間月面探査と新しい宇宙産業構築を目指している。新レース開催に向けてXPRIZE財団は、新しいスポンサー企業を広く募集しており、スポンサー公募期間は賞金なしのレースとして開催することや、その他具体的な時期やルールなどの詳細は今後数ヶ月かけて検討するとしているが、ispaceとしてもレースの枠組み作りに参加し、同財団をサポートしていきたいということだ。
ispace Founder & CEOの袴田武史氏は、「前回のレースでは、競争が民間宇宙産業の構築のために必要な要素であることを明確に示し、さらに月面探査というテーマで世論を喚起して、普段宇宙という分野で活躍していない企業も巻き込むことができました。新たなLunar XPRIZEによる競争が新たな刺激を生み、民間による宇宙産業がさらに活性化できるようispaceとしてもXPRIZE財団をサポートしていきます。」とコメントしている。
また、ispace Director & COOの中村貴裕氏は「新レースのスポンサーとしては、広くブランドが認知されている企業や宇宙と全く関わりのないブランドが理想的だと考えています。レース開催によって、一般の方とあわせて多くの民間企業の参加が促されることで、宇宙という場が誰にとっても活躍できる場になっていくことを期待しています。」とコメントしている。