パナソニックの社内ベンチャー企業PUXは、高精度に車両とナンバープレートを駐車場カメラ側(エッジ)で認識するソフトウェア「Softsensor Analytics Edge for Vehicle」のライセンス提供を2018年4月より開始すると発表した。
同ソフトウェアは、カメラ画像から車両とナンバープレートを分析し、その結果をリアルタイムにサーバーシステムへ送信するエッジ用のアプリケーションソフトウェア。ゲートでの車両管理や、駐車場における満空管理、ナンバー情報をベースにした課金システム、店舗における来客車両管理などの用途を想定しているという。
同ソフトウェアでは、カメラ画像から車両の有無(満空)、ナンバープレート情報(支局名、分類番号等)の認識を独自の車両認識AIにより行うことができる。データは、「Microsoft Azure」「Amazon Web Services」などの主要クラウドサービスの送信データ形式に対応しており、クラウドサーバーへの送信タイミング等の各種設定はすべてWebブラウザから操作することができる。また、1台のカメラで最大3車両まで同時に認識が可能となっており、カメラ台数を増やすことで大規模システムにも対応が可能となっている。さらに、車両認識AIにより、車両が停車中または移動中といった細かい状態まで判定することができるという。
そのほか、駐車場での入出庫中や、車両付近で人が動作したときなど、カメラ画像内で変化があった時に画像を記録する機能を有しているため、車上荒らし等のトラブル対策に活用することもできる。記録は変化があったときのみ行われるため、限られたストレージリソースを有効活用できるということだ。
なお、同ソフトは4月18日〜20日に幕張メッセで開催される「第1回パーキングシステム・設備展」の同社出展ブースにて展示される予定となっている。