トヨタ自動車とパーク24は4月3日、東京都心の一部におけるカーシェアリングサービスの業務提携を開始すると発表した。これに伴いトヨタのモビリティサービスプラットフォーム(MSPF)を活用した新たなサービス開発を視野に入れたトライアル実施に関する合意書を締結した。

これまで両社は、2015年4月からパーソナルモビリティを活用したシェアリングサービス「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」「Times Car PLUS × Ha:mo」をはじめとした実証実験を実施するなど、新しい都市型交通ネットワークの構築による自由な移動の提供、低炭素で快適な都市・まちづくりへの貢献に取り組んできた。

今回の取り組みは、さらなる連携強化を視野に入れたトライアルの位置づけとなり、パーク24のカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」の対象車両にトヨタの通信型ドライブレコーダー「TransLog」や両社のカーシェアリング機器を搭載する。

具体的には、車両に搭載した車載器により各種情報を取得・活用し、オペレーション効率や安全性の変化について検証。蓄積した情報はビッグデータとして管理し、情報分析にAIを活用することで精度・効率の向上を図る考えだ。

車両数2万台以上、会員数90万人以上を抱える「タイムズカープラス」の運営を通じてパーク24が構築したカーシェアリングサービスのオペレーションシステムをベースに、トライアルから得られた情報をMSPFの構築・機能拡充につなげる。

また、両社のノウハウを活かしながら、将来のモビリティサービス、および車載端末・システム開発に向けて両社で検証を行う。これにより、車両の安全性向上、および車両メンテナンスの効率化・無人化の推進などにつなげていく方針だ。

なお、4月に立ち上がるトヨタモビリティサービスも連携し、同取り組みを推進する。トライアルに使用する車両は「TOYOTA C-HR」60台、期間は2018年6月~2019年3月末までの10カ月間を予定している。