SCSKは4月3日、人工知能や深層学習の実社会での活用を加速させるため、AIモデル構築ツールキット「SCSK Neural Network toolkit、(SNN)」を自社開発し、同日より提供開始すると発表した。
SNNは、深層学習技術を用いた画像認識やセンサーデータ、自然言語処理のベースモデルを複数準備し、顧客企業の持つデータやノウハウを追加学習することで、顧客独自のAIモデルを構築できるサービス。利用者はAIモデルのビジネス適合性検証が容易となり、業務効率化や生産性向上といったビジネス課題に迅速に対処できるようになるという。
AIモデルを構築するために提供される技術として、画像認識技術では、検出モデル、分類モデル、分割モデル、類似推定モデル、目視検査モデル、深度推定モデルを準備しており、センサーデータ処理技術としては、異常検知モデルを準備している。自然言語処理、映像生成など、その他モデルについても順次リリース予定だ。また、PoC(概念実証)の段階では、性能評価を行う複数のベースモデルを無償提供する。
AIモデル構築支援ツールとしては、ベースモデルに個別業務データを追加学習させる管理ツール、AIモデル学習に必要なアノテーションやラベル編集に関する各種ツール、AIモデルをクラウドやオンプレミス、エッジデバイス環境上で稼働させる実行支援ツールを提供する。
そのほか、AI 業務適用コンサルテーション、SNNを使ったPoC、構築したAIモデルを既存システムに搭載するシステムインテグレーション、SNN を活用するためのAI/PoC 推進(研修)プログラムも提供する予定だ。
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