GNUは2018年3月31日(現地日時)、入力ストリームのデータ処理を行う「sed」のバージョン4.5をリリースした。北陸先端科学技術大学院大学などのミラーサイトからソースコードをダウンロードできる。sedの更新は2017年2月にリリースしたバージョン4.4以来の1年2カ月ぶり。
公式サイトによると、2GB未満の非常に長い入力ストリームを与えると正規表現を無視してしまうバグを修正し、処理を停止する使用に変更した。また、文字の羅列を変換するyコマンドの後にコメントや閉じ括弧を記述できなかったバグを修正している。これらのバグはバージョン3.0.2以降から存在していた。
その他にも拡張正規表現に用いるオプションEと、すべてのGNU 拡張を無効にするオプションposixを組み合わせた際は「+」「?」「|」を正しく認識し、ファイルをインプレース処理で編集するオプションi使用時はselinuxコンテキストを作成する。さらに「\x5c」を文字列リテラルとて扱うため、「echo z | sed -E 's/(z)/\x5c1/'」と実行すると以前は「z」が出力されるが、本バージョンからは「\1」となる。
阿久津良和(Cactus)