東陽テクニカは、加速度計などを製造・ 販売する米国PCB Piezotronics(以下 PCB)の超小型ICP一軸加速度計 352A9xシリーズとして、「352A91」と「352A92」の2モデルの販売を3月30日に開始した。
過酷な環境下で運用される輸送車両や航空宇宙機、モバイル機器の開発過程において、部品の環境ストレス試験や衝撃試験の必要性が高まっている。
今回、同社がICP加速度計のラインアップに追加した「352A91」は、従来のPCB製加速度計の測定レンジ±5,000Gモデルに比べ、体積で1/5・重さで1/4 と小型・軽量で、より狭いスペースへの取り付けが可能。また、測定レンジが±5,000G、耐衝撃性が±20,000G、動作温度範囲が-54〜163°Cとなっており、環境ストレス試験やHALT試験にも使用できる。
また、堅牢なチタンケース仕様により20,000Gの耐衝撃性能があり、ケーブルも断線リスクの低い丈夫なテフロン材を用いているため、電子部品が基板から剥離するほど激しく振動が加えられる過酷な試験にも使用可能となっている。
一方、「352A92」は「352A91」と同サイズだが、測定レンジは±20,000G、耐衝撃性は±30,000Gと、同サイズの加速度計としては非常に高い衝撃加速度まで計測可能。小型・軽量なモバイル機器の場合、落下に伴い製品内部に生じる衝撃加速度が 10,000Gを超えることもあるが、こうした高い衝撃加速度を生じる試験にも適している。
なお、価格は、両モデルとも19万8,000円(税別、2018年5月末までの期間限定価格)