米Googleは3月28日 (現地時間)、「Wear OS」の開発者向けプレビューを開始した。Android Emulator用、「Huawei Watch 2 Bluetooth」および「Huawei Watch 2 Classic Bluetooth」用のシステムイメージが用意されている。

Wear OSは、これまで「Android Wear」と呼ばれていたGoogleのウエアラブルプラットフォームだ。Android WearデバイスをiPhoneとデータ同期させて使用するユーザーが全体の1/3まで増えるなど、Androidに限定されないプラットフォームに成長しており、そうした変化に合わせて3月15日に名称を「Wear OS」に変更した。

28日にリリースされた「Wear OS Developer Preview 1」は、7日に開発者向けプレビュープログラムが始まったばかりのAndroidの次期メジャーバージョン「Android P」(開発コードネーム) をベースとした極めて初期の開発者向けプレビューだ。Android Pでは、アプリの互換性を向上させるために、SDK以外のメソッドやフィールドを制限し始めている。そのようなアプリ開発者がまず留意しておくべき方向性を示すプレビュー版である。

他には、省電力性の向上が既存のアプリに影響する変更点の1つになる。充電ケーブルが接続されている時を除いてアプリのバックグラウンド動作が制限され、ウォッチフェイスとユーザーが使用中のコンプリケーションを除いてシステムがより厳しくアプリスタンバイを実行する。また、ユーザーが時計をはずした状態がしばらく続いた後にBluetooth、Wi-Fi、セルラーがオフになり、Bluetoothが切断されている時には、充電中やアプリが高速なネットワークを要求した場合を除いてW-Fiの自動接続が制限される。これらは一部の開発プレビューからロールアウトが始まり、順次拡大される予定だ。

他にも、Android Wearの頃から通知のストリームやシステムランチャーの背景で試されてきたダークなUIテーマがシステムの標準テーマになった。視認性を高めるための変更だが、アプリによっては既存のデザインと合わない可能性があるので、表示や操作性を確認するようにアプリ開発者に呼びかけている。