OKIエンジニアリング(OEG)は、米国試験所認定協会(A2LA)より、ISO/IEC17025に基づく計測器校正機関の認定を取得したことを発表した。また同時に、自動車産業向け品質マネジメントシステムの国際規格であるIATF16949に対応した計測器校正サービスを開始した。

今回の認定取得により、OEGが校正した計測器には、相互承認協定(MRA)によって国際的に適用される「A2LA校正証明書」が発行できることとなる。

  • A2LA認定書

    「A2LA認定書」

近年、自動車産業分野でIoTの活用が進む中、使用される計測器も多様化しており、計測器校正の厳格な実施を求める傾向が強まっている。

中でも、計測器校正の外部委託について、IATF16949では「外部試験所はISO/IEC17025またはこれに相当する国内基準に認定され、校正または試験報告書の認証書は、国家認定機関のマークを含んでいなければならない」ことが要求されている。しかし、これまでOEGが認定を受けていた「JCSS(Japan Calibration Service System)」は、IoT化推進に伴ってますます重要性が増すEMC(Electro Magnetic Compatibility)関連測定器の校正が認定項目に含まれていなかった。

今回、OEGがA2LAの認定を取得したことで、EMC関連測定器のISO/IEC17025に準拠する校正が可能となり、IATF16949に対応する校正項目範囲を拡大した。これにより今後、同社が計測器を校正する機器には、今まで取得していたJCSS認定のほか、A2LA認定シンボル入りの校正証明書も発行できるようになる。さらに、この証明書は相互承認協定(MRA)により国際的にも適用されることとなる。

同社では今後もさらに、校正技術の向上や設備の充実を図り、ISO/IEC17025校正認定試験所として対応範囲拡大を目指し、顧客の製品の開発・製造・販売を支援していくとしている。