ダッソー・システムズは、ミラノデザインウィーク2018(ミラノサローネ)において、隈研吾建築都市設計事務所とのコラボレーションによるインスタレーション、「Breath/ng(ブリージング)」を公開することを発表した。
このインスタレーション Breath/ngは、ミラノデザインウィークの期間中(4月17日〜22日)、ダッソー・システムズがミラノのスーパースタジオ・ピウで開催するイベント「Design in the Age of Experience」の会場中央に展示されるもの。
同社はこの展示を通じ、デザインとテクノロジーをどのように組み合わせると世界の諸問題に対処できるのか、デザインとテクノロジーが環境の課題にインパクトを与え、良い未来を創り出すためにどのように協力し貢献できるのか、といった命題を考察するという。
Breath/ngのプロジェクトでは、空気の浄化機能を持つ建築素材を最大限に活用した構造ユニットを制作し、それらのユニットを組み合わせてインスタレーションを作り上げている。世界共通の課題である大気汚染に対処しつつ、各国のデザイナー達が自身の作品制作を通じ、持続可能性などの世界規模での対処が必要な命題に取り組むことを狙いとしている。
ダッソー・システムズのデザイン・エクスペリエンス担当バイス・プレジデントであるアン・アセンシオ氏は、次のように述べている。「隈研吾氏と彼のチームには、クリエイティビティと高い専門知識をもって今回のチャレンジに臨んでいただき、このような力強く優美なディスプレイを、デザインとテクノロジーの交差点となる当社のイベントに展示してくれることを大変嬉しく思います。これこそ、当社のソリューションがデザイナーの創造性やビジョンにいかに活力を与えられるのかを見事に体現するものです」
隈研吾建築都市設計事務所は、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを利用して、デザインやテストをまずバーチャル世界で行うことにより、素材の特性を最大限に引き出した。主宰の隈研吾氏は、次のように語っている。「今回のダッソー・システムズとのコラボレーションは刺激的なものでした。両社とも、同じ価値観やビジョンを共有しているからです。デザインとテクノロジーを組み合わせることで、世界の環境問題に多大なる貢献ができるものと信じています」