PTCは3月19日、構想から製造まで同一のユーザー環境を提供するCreo 3D CADソフトウェア(以下、Creo)の最新版として、急速に変化する製品設計の世界に向けた5つの新機能や、生産性向上のための機能改善を実装した「Creo 5.0」を発表した。
Creo 5.0では、トポロジーの最適化、付加・除去製造、熱流体解析(CFD)、CAM(Computer Aided Manufacturing)の分野でも優れた機能が実装された。同社は、Creo 5.0を利用するすべてのユーザーは、コンセプトをスマートコネクティッドプロダクトに変化させ、拡張現実(AR)機能でフィジカルとデジタルの世界を融合することが可能となるとしている。
また、同ソフトウェアには、ユーザーインタフェースの改善、スケッチ領域を利用したジオメトリ作成、ボリュームヘリカルスイープなど、急速に変化する製品設計の世界で重要となる生産性向上のための機能も実装。サーフェス作成機能の改善、板金設計、ラウンドが関わるドラフトフィーチャ適用などが加わっており、ユーザーはパースビューを維持しながらCreoで設計作業を実行できる。
さらに、新しい「Creo Topology Optimization Extension」は、既存の設計データや思考プロセスに束縛されない、目標や制約の定義に基づき最適化されたデザインを自動生成する。これにより、最適化された効率的な部品設計が可能となり、ユーザーによる時間の節約やイノベーションの加速に貢献する。
また、新たに追加された「Creo Additive Manufacturing Plus Extension for Materialise」により金属部品にも対応し、実用に耐えうる部品をCreoから直接プリント可能。さらに、同機能を利用することで、Materialiseのオンラインライブラリに接続し、プリンタドライバーやプロファイルが利用できる。新たな「Creo Mold Machining Extension」は、金型、電極、試作の加工に最適化された、専用の高速加工機能を提供する。Creo 5.0では、3軸および3+2軸加工をサポートしている。