東宝と日本マイクロソフトは、日比谷シャンテでクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のAI(人工知能)サービスと、「Microsoft HoloLens」のMR(複合現実)を活用した、新しい「ゴジラ」の体験と近未来の消費体験を創造するプロジェクト「HIBIYA 2018」を開始し、2018年5月下旬より、そのショーケースを一般公開すると発表した。
(C)TOHO CO., LTD. ※画像はイメージです
「HIBIYA 2018」で公開されるショーケースは、招待制イベント「Godzilla Nights」と、日比谷シャンテの顧客全員が体験できる「近未来の消費体験」からなる。
「Godzilla Nights」は、まるで目の前にゴジラがいるかのような体験ができる、Microsoft HoloLensを活用した屋外アトラクションイベント。参加者がMicrosoft HoloLensを装着すると、118.5mの圧倒的な存在感で迫りくるゴジラ(シン・ゴジラ)が出現し、巨大不明生物特設災害対策本部(通称:巨災対)がミサイルによる日比谷防衛作戦を立案するシーンが展開されることにより、まるでその場にいるかのような臨場感で体験することができる。体験中のミサイル発射を制御する音声認識と、防衛戦確認の際の自然言語処理などに、Microsoft AzureのAIサービスも活用されるという。
会場は日比谷シャンテ前の広場「日比谷ゴジラスクエア」での開催が予定されており、開催期間は5月下旬に1週間、時間は18:30~21:00で、1日限定25名(計175名)が招待される。なお、参加方法は後日発表となっている。
「近未来の消費体験」では、日比谷シャンテの地下2階休憩スペースにデジタルサイネージが設置され、休憩スペースに滞在している人の年齢、性別や表情を、AIプラットフォーム「Microsoft Cognitive Services」が分析し、その場にいる人にあわせた映画の予告編ムービーが作成される。
また、日比谷シャンテ内のすべての店舗(予定)にセンサーを設置し、Microsoft Azureで構成されたリアルタイム空席管理データベースを通じて、館内に設置するデジタルサイネージに、各店の現在の混雑状況を表示する。また、日本マイクロソフトのパートナー企業が提供するアプリと組み合わせることで、一部の店舗では、注文および支払いの待ちの無い飲食体験も提供されるということだ。