ウェザーニューズは3月27日、雪に強いサプライチェーンを目指して、豪雪の影響を最小限に抑える、製造・物流・小売事業者向けの新気象サービスを始動したことを発表した。
同社は、製造・物流・小売事業者など各事業者と協力し、積雪などの気象情報や車両の走行軌跡、通行可能な経路、遅延リスクなどを集約し、一元的に管理する新たな「物流リスクマネジメントシステム」の構築に取り組む。独自の雨雪判別や路面温度予測の技術を用いて道路ごとに通行止めリスクを予測するノウハウと、積雪状況を面的に把握する独自の積雪解析技術を組み合わせることで、豪雪時でもサプライチェーンを止めない気象・物流情報の提供を目指す。
「物流リスクマネジメントシステム」は、豪雪時においても物資の安定供給と最適な在庫管理を支援する製造・物流・小売事業者向けの新たな気象サービス。独自の解析積雪深、降雪予測、ライブカメラ、気象レーダーなどの気象情報と、車両の走行軌跡や通行可能な経路、遅延リスク情報などを重ね合わせることで、一元管理を可能にするという。
また、同社では、全国の約320カ所に設置されているアメダスの積雪深計の観測データに加えて、ウェザーリポーターからの積雪深報告や気象レーダーで補正する独自の積雪解析技術を用いることで、1km四方で積雪深を解析し、積雪深計が設置されていない地域の積雪も把握できるとしている。