パナソニックESネットワークスは3月26日、オフィスでのIP電話端末との接続用として、PoE給電スイッチングハブである「Switch-S8GPoE(8ポートタイプ)」を4月に発売すると発表した。
特徴は「OAタップサイズのコンパクト化とファンレスによる静音化」「全ポートギガビット(1Gbps)通信への対応」「データ通信を行っていない時に電力を抑制する省電力イーサネット(EEE:Energy Efficient Ethernet)への対応」の3点。
コンパクト化と静音化に関しては、従来の100Mbpsから1Gbpsに速度をアップしつつ、ファンレス設計による静音化を実現したとしている。10/100/1000BASE-T×7ポートを備え、1ポートあたり15.4W(装置全体で49W)のPoE給電が可能であり、サイズは高さ46mm、幅201mm、奥行き88mmのタップ型。
また、本体にマグネットを標準で添付しており、デスクサイドなど事務所内の設置にも適するほか、電源回路内蔵でACアダプタがなく、コンセント周りも収容できるという。
全ポートギガビット通信への対応については、従来のタップ型では100Mbps対応だったものが、同製品では全ポートともギガビット通信に対応した。近年、多機能化するIP電話だけでなく、店舗などに設置する監視カメラの接続にも適している。
省電力イーサネット対応に関しては、通信状況に合わせて電力を抑制するEEEに対応。従来は、LANケーブルをポートに接続した状態では電力を抑制できなかったが、同製品ではLANケーブルを接続した状態でもデータ通信を行っていない時には電力の抑制が可能だという。
これにより、未使用ポートの電力を抑制する機能と合わせ、省エネ機能が充実したとしている。
なお、EEEについては接続する機器もEEEに対応している必要がある。価格は6万4000円(税別)、2018年度の販売目標は3000台を計画している。