イトーキは、5Gの実現による働き方やオフィスの変化を調査するため、情報通信研究機構(以下、NICT)とシャープとの共同研究契約を締結し、オフィスにおける5G利用環境の実証試験を行った。その結果、オフィスにおける5Gや多数接続の有用性を確認したと発表した。

  • 実証試験の様子

    実証試験の様子

同実証試験は、スマートオフィスの実現に向け、その一例となる試験環境を構築し、オフィスにおける5Gの有用性を調査したもの。イトーキがNICTから受注・構築した試験環境はテーブルとオフィスチェアの2種で、テーブルは、5Gの周波数を想定した基地局を内蔵しており、テーブル経由での映像の高速転送による遠隔会議や資料共有を行うことができる。

これにより、テレワークなど場所を選ばない働き方でも、対面時と変わらない円滑なコミュニケーションをとることを目指すという。また、オフィスチェアは、IoT通信機能を持たせており、座った人の姿勢データの収集を行いアプリで可視化できるので、働く姿勢の改善に寄与することにより従業員の健康の維持・増進と会社の生産性向上を目指すという。

なお、これらの機器は、総務省が3月27日~28日に東京国際交流会館で開催する「5G国際シンポジウム2018」において、NICTおよびシャープと共同で展示され、5Gが実現した時のオフィスの一端を体感できるということだ。