日立ハイテクノロジーズ(以下、日立ハイテク)は、100%子会社であるHitachi High-Technologies(Shanghai)が、科学機器の開発・販売・サポートを促進する日立ハイテクサイエンスパーク上海Lab(以下、上海ラボ)を開設したと発表した。
今回開設された上海ラボは、大学や研究機関とのコラボレーションによるアプリケーションの開発拠点となる施設。日立ハイテクは、科学・医用システム事業における市場ニーズの急激な変化に応えるため、より顧客の近くで研究開発を行う体制の構築を行っている。また、顧客・ビジネスパートナーとの共同研究およびコラボレーションの強化によって新分野・グローバルトップ製品を創出するため、グローバル展開を図ってきた。
上海ラボでは、アプリケーションの開発だけでなく、成長著しい中国企業への電子顕微鏡を中心とした科学機器の販売を促進し、販売後もきめ細かいサポートを提供する拠点として活用する予定となっている。今後は、同ラボを活用し、蛍光X線分析装置や熱分析装置など日立ハイテクサイエンスの製品を含めた日立ハイテクグループのトータルソリューションを提供することで、中国における顧客の満足度向上と事業拡大を実現していくという。
また、従来運営してきた日本・米国・独国の拠点および、2017年6月に開設した米国カリフォルニア、2018年1月に開設した英国マンチェスターの拠点に、今回の上海ラボが加わることで、世界5か国9拠点におよぶグローバル体制が実現した。今後、アジア・北米・欧州をはじめとする各地域のマーケティング・販売力の強化を図るとともに、協業を拡大し、新分野・グローバルトップ製品の創出をめざすということだ。