オートデスクは3月23日、「Autodesk AutoCAD」シリーズならびに「Autodesk AutoCAD LT」シリーズの新バージョン「2019」の販売を開始したことを発表した。

  • AutoCAD 2019 新機能「異なるバージョンの差異比較」

    AutoCAD 2019 新機能「異なるバージョンの差異比較」

新しい「AutoCAD 2019」シリーズでは、サブスクリプションメンバーに提供する価値を高めながら、AutoCAD製品のラインアップをシンプルに選べるようにする目的で、製造業や建設業など業種別の専用機能を搭載したツールセットを自由に利用できる「AutoCAD including specialized toolsets(業種別専用ツールセット)」が新たに提供される。この中には、AutoCAD Mac OS版、ブラウザで使用する「AutoCAD Web アプリ」、 携帯端末用アプリ「AutoCAD モバイルアプリ」の使用権も含まれる。希望小売価格(税別)は、18万5000円(シングルユーザー、1年間サブスクリプションの場合)。

また、「Autodesk AutoCAD 2019」の新バージョンでは、異なるバージョン図面の変更箇所を色つきで比較表示できるほか、モデルビューやレイアウトビューを関係者とWebブラウザだけで共有可能になるとともに、ビューとビューポートの操作性が向上しているなど、生産性の向上と効率化をテーマとした機能改善が行われている。

  • AutoCAD Webアプリ

    AutoCAD Webアプリ

「AutoCAD including specialized toolsets(業種別専用ツールセット)」は、汎用2D/3Dソフトウェア「Autodesk AutoCAD 2019」、建築意匠設計に特化した2D/3D作図ツール機能「Architecture ツールセット」、機械設計に特化した2D作図機能「Mechanical ツールセット」、電気制御設計に特化した2D作図機能「Electrical ツールセット」、建築設備設計に特化した2D作図機能「MEP ツールセット」(英語版のみ)、ラント設計に特化した機能「Plant 3D ツールセット」、CADデータやGISデータを取り込んで公共インフラや土木設計の調査や計画を行うための機能「Map 3D ツールセット」、ラスター編集やラスター形式からベクター形式へのデータ変換を行う機能「Raster Design ツールセット」、2D作図と編集を行えるアプリ(Windows、iOS、Android対応)の「AutoCAD モバイルアプリ」、Webブラウザで2D作図と編集を行えるアプリ「AutoCAD Webアプリ」(英語版のみ)、macOS用ソフトウェア「Autodesk AutoCAD for Mac 2019」(英語版のみ)で構成される。

  • AutoCAD 2019 新機能「関係者と画面の共有」

    AutoCAD 2019 新機能「関係者と画面の共有」

また、その他のAutoCAD シリーズ新バージョンとして、直観的な操作で作図、詳細設計を 効率的に行う汎用2D作図CADソフトウェア「Autodesk AutoCAD LT 2019」(5万8000円)、土木設計に特化した機能を搭載したCADソフトウェア「Autodesk Civil 3D 2019」(32万9000円)、AutoCAD LTとBIMソフトウェア Revit LTの セット「Autodesk AutoCAD Revit LT Suite 2019」(8万3000円)、AutoCAD LTと電子納品データ作成ソフトウェア Autodesk CALS Toolsのセット「Autodesk AutoCAD LT with CALS Tools 2019」(7万4000円)、AutoCAD LT とInventor LTのセット「Autodesk AutoCAD Inventor LT Suite 2019」(7万3000円)が販売される(価格はすべて税別、シングルユーザー、1年間サブスクリプションの場合)。