ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスは3月22日、VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)技術を利用したライブストリーミング配信の実証実験を実施すると発表した。
具体的には、福岡ヤフオク!ドームで開催する、福岡ソフトバンクホークスのオープン戦1試合(3月24日)及び、開幕3連戦(3月30日から4月1日まで)の計4試合について、全イニングを無料で配信する。
今回配信する映像は、ピクセラが提供する専用アプリケーション「パノミル」をダウンロードしたスマートフォンをVR用ゴーグルにセットすることで、視聴できるという。これにより、スタジアムで観戦しているような臨場感を楽しめるとしている。
撮影には、球場内のバックネット裏、内野席(一塁側)、外野席(ライト側バックスクリーン横)の3カ所に各1台設置したVR用カメラを使用する。
視聴者は、映像内に表示するカメラのマークに視点を合わせると、選択したカメラからの映像に切り替えられる。また、バックネット裏のカメラからの映像では、VR映像の中に中継用の映像を表示させながらの観戦も可能という。
なお、対象となる試合は、3月24日13時開始予定の対広島東洋カープのオープン戦、3月30日18時30分開始予定、3月31日及び4月1日の13時開始予定の対オリックス・バファローズ戦の計4試合。
専用アプリであるパノミルは、App StoreまたはGoogle Playからダウンロード可能。
なお、同映像はソフトバンク以外のユーザーも視聴可能だが、3Mbps程度の通信環境が必要だといい、高画質な映像を快適に視聴するためには10Mbps以上の通信環境を推奨している。
両社は今後、今回の実証実験を通じてVR映像の配信に関する技術やサービスのノウハウを蓄積し、プロ野球公式戦などのVRライブ配信を気軽に楽しめるサービスの提供を検討していく。