フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)は、超音波診断装置「EPIQ 7 / 5 Evolution 4.0」と「Affiniti 70 Continuum 2.0」に対応したデバイス「eL18-4 PureWaveリニアトランスジューサ」と、「AI Breast 機能」の販売を開始したと発表した。

  • eL18-4 PureWaveリニアトランスジューサ

    eL18-4 PureWaveリニアトランスジューサ

同製品群は、超音波検査において、ハイクオリティな画像を提供するデバイスと、乳房領域の検査に客観性を持たせ検査時間を短縮する機能からなる。乳房は主に乳腺と脂肪で構成されているが、乳腺が多い「高濃度乳房」ではがんを発見しづらくなる傾向にある。特に40代では高濃度乳房の割合が高いと推定されているため、この年代への検診方法として乳房超音波診断が期待されているという。

「eL18-4 PureWaveリニアトランスジューサ」は、ウルトラブロードバンド PureWaveクリスタル(単結晶)テクノロジーと、圧電素子の多列配置による電子elevationフォーカシングにより、浅部から深部まで均一かつ高クオリティな画像を提供するデバイス。このため、eL18-4トランスジューサは、1本でさまざまな部位に使うことができる。 また、微細な血流を高分解能かつ最小限のアーチファクトで検出するよう設計されたMicroFlow Imagingが、高いフレームレートを維持しながらハイクオリティな画質を描出するという。さらに、高感度のstrain imagingを得るために外部からの圧迫を必要とせず、さまざまな部位で組織の相対的剛性を評価する際に使用が可能だということだ。

  • 超音波検査

    超音波検査

「AI Breast機能」は、電磁トラッキングコイルを内蔵する新たなPureWaveリニアトランスジューサ eL18-4 EMTと、マットレスに内蔵された「テーブルトップ型フィールドジェネレーター」により、トランスジューサの位置情報が自動的にトラッキングされ、トランスジューサの走査軌跡が視覚的に分かるよう、Body Mark上に軌跡の塗りつぶしをするマッピング機能をもっており、これにより、乳房全体の確実な走査を補助する。また、Auto Annotate機能により、ワンタッチで乳頭からの距離と場所(時計軸表示)が自動表示され、その他さまざまな機能とともに、煩雑なワークフローから検者を開放し、検査に集中することができるようになっているということだ。