Varnish Cacheプロジェクトはこのほど、「Varnish Cache 6.0.0 - Varnish HTTP Cache」において、Varnish Cacheの最新版となる「Varnish Cache 6.0」の公開を伝えた。Varnish Cacheではメジャーバージョンアップの場合はユーザーに操作が求められるが、今回のバージョンではユーザーから見える部分の変更はほとんどなく、そうした作業は必要ないという。
Varnish Cache 6.0の主な変更点は次のとおり。
- クライアントおよびバックエンドサーバにおけるUNIXドメインソケットのサポートを追加
- 新しいVMODの導入と改善(vmod_directors、vmod_proxy、vmod_unix、vmod_vtc)
- Solarisにおけるデフォルトストレージメソッドにumemを使用
- vclにおけるエラーハンドリング処理の改善
- 大量のバグ修正
Varnish Cacheは高性能HTTPアクセラレータ。オペレーティングシステムの提供する機能とキャッシュサーバの提供する機能の重複を排除するとともに、高速性を発揮できるように工夫されている。静的コンテンツを配信しているようなケースではVarnish Cacheを利用することで高速化が期待できる。
また、Varnish Cacheでは動作を指定する設定ファイルをコンパイルして取り込むことで処理の高速化なども実現している。